インディアナ・ペイサーズのリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)が、レフェリーのスコット・フォスターを擁護した。フォスターはオクラホマシティ・サンダーとのNBAファイナル2025第4戦でのレフェリングについて、ペイサーズファンから批判されていた。 ファンの怒りを買ったのは、第4クォーター残り2分23秒の場面だった。サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(以下SGA)がペイサーズのアーロン・ニスミスを押し倒したシーンは、オフェンスファウルと思われたもののノーコール。その後SGAは勝ち越しのジャンパーを決め、サンダーが104-103とリードするとそのまま試合も制している。そうしたことから、ペイサーズファンの怒りの矛先が、フォスターに向いたというのだ。 しかしカーライルHCは、「レフェリー、とりわけスコット・フォスターについて見聞きしたことの一部は酷いものだった。彼は素晴らしいレフェリーであり、プレイオフで素晴らしい仕事をしてきた」と語っている。また、フォスターがNBAでレフェリーを務め始めた1994-95シーズンからの付き合いがあることを明かし、「何度も彼に担当してもらった。今彼に投げかけられている馬鹿げた言葉は酷いもので、不公平だし愚かだよ」と、フォスターを批判する声に苦言を呈した。 第4戦で両チーム合わせて71本ものフリースローを放ち、内訳はサンダーが38-33で5本上回った。また、フレイグラントファウルが2回、テクニカルファウルが2回、合計53回のファウルがコールされていた。サンダーのマーク・デイグノートHCは、試合後に「ファウルが山ほどあった。だからフリースローも多かった。レフェリーたちは良い仕事をしたと思う。両チームとも多くのフリースローを放った。フィジカルな試合だったからね」と、全体的なレフェリングを評価していた。 なお、プレイオフでフォスターがレフェリーを担当した試合において、黒星が先行しているチームが勝つことが多く、シリーズが長引くことから「エクステンダー(引き延ばす者)」というニックネームがある。 第5戦は日本時間6月17日(現地16日)に、サンダーの本拠地ペイコム・センターで行なわれる。