NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは日本時間6月7日(現地6日)、NBAとFIBA(国際バスケットボール連盟)が設立を目指す欧州の新リーグについて、構想を現実のものにするには少なくともあと2年はかかるとの見立てを示した。『AP通信』が伝えている。 当初は16チームでのリーグ開催を目標としてスタートした欧州の新リーグ案。今年3月にはシルバー・コミッショナーとFIBAのアンドレアス・ザグクリス事務総長が、新リーグ設立に向けて「検討する準備は整った」と発表していた。 NBAとFIBAは協議を重ねているというが、シルバー・コミッショナーは6月7日のリーグイベントで「月単位ではなく、年単位のスケールで図られるものだ」と断言した。 「立ち上げまでには少なくとも2年はかかる。非常に大きな取り組みになるだろう。慎重に進めていきたいと考えているが、同時に、既存のリーグ、所属チーム、ヨーロッパの選手、メディア企業、マーケティングパートナーなど、全ての関係者と協議を重ねていきたいと考えている。やるべきことはたくさんある」 リーグを見渡せば、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチ(セルビア)やミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ(ギリシャ)、ロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチ(スロベニア)、サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマ(フランス)ら多くの欧州出身選手が活躍しており、今やNBA選手の6人に1人は欧州出身という状況だ。シルバー・コミッショナーによれば、NBAはユーロリーグおよび加盟クラブと提携について直接交渉しているという。 「ヨーロッパには十分なサービスを受けていないバスケットボールファンが大勢いると我々は感じており、NBAに倣った新たなリーグを設立する大きなチャンスだと考えている」 NBA理事会は7月にラスベガスで予定されている会合で、欧州での計画に関する今後のステップについてより詳細な議論を行う見込みだ。