日本時間5月22日(現地21日)、インディアナ・ペイサーズは敵地でニューヨーク・ニックスとプレイオフ・カンファレンス決勝第1戦を戦い、138-135で勝利した。 ニックスは第4クォーター残り4分を切った時点で14点リードしていたが、そこからペイサーズの猛追を許した。アーロン・ネスミスが3ポイントを連発すると、2点ビハインドで迎えた第4クォーター終了間際、タイリース・ハリバートンのブザービーターで同点に追いついた。 なお、ハリバートンは第4クォーター終了時のブザービーターを沈めたあと、1994年のプレイオフでチームOBであるレジー・ミラーが大のニックスファンとして知られる映画監督スパイク・リーに向けて披露したチョークサインをオマージュ。延長でも僅差の戦いが続いたが、最後はペイサーズが逃げ切った。 『ESPN』によると、第4クォーター終盤に14点リードした時点でのニックスが勝つ確率は99.8%に達していたという。さらに『Elias Sports Bureau』によると、プレイオフの第4クォーターまたは延長戦の最後1分で9点以上のビハインドを背負ったチームは、1998年以降0勝1414敗だったという。 31点、11アシストをマークしたハリバートンは、「相手にコントロールされていると感じる試合をたくさんしてきた。でも終わるまでは終わりじゃない。ゼロになるまでね」と、最後まであきらめずに戦ったことをアピールした。 ペイサーズは1回戦でもミルウォーキー・バックスを相手に延長残り40秒で7点ビハインドから逆転勝利し、カンファレンス準決勝のクリーブランド・キャバリアーズ戦でも第4クォーター残り46秒で7点ビハインドから勝利を奪っている。3シリーズ連続での劇的な逆転勝利に、「どれも特別だし、いつも楽しい。これが僕たちの生きがいさ」とネスミスは答えている。 なお、ニックスはジェイレン・ブランソンが43点、カール・アンソニー・タウンズが35点、12リバウンドを記録。しかし第4クォーターでブランソンがファウルトラブルでベンチに下がっている間に、広げたリードを守ることができなかった。 ブランソンは、「彼らはプレイオフを通してずっとそうしてきたように、試合を見事に締めくくった。僕らの方はあまり良くなかったね」と振り返っている。 第2戦は24日(同23日)にニックスの本拠地で行なわれる。