元NBA選手のスコッティ・ピッペンは、仮想通貨市場に力を注いでいる。とりわけ、ビットコインの可能性を強く信じているという。『Forbes』のアジーム・カーン記者とのインタビューで語った。 現役時代はシカゴ・ブルズで2度の3連覇を果たすなど、神様マイケル・ジョーダンの相棒として活躍したピッペン。そのオールラウンダーぶりは史上トップクラスとも称され、NBA50周年記念オールタイムチームとNBA75周年記念チーム選出、バスケットボール殿堂入りも果たしている。 そんなレジェンドは近年、ビットコイン支持を公言し、仮想通貨市場とスポーツ界を融合させる新たな試みに没頭してきた。自身が使用したバスケットボールをトークン化し、リアルワールド資産として市場に投入するなど、実験的なプロジェクトを展開。「(ビットコインの創始者と言われる)サトシ・ナカモトと過去に会った」と発言し、物議も醸した。 ピッペンと彼のチームの最新プロジェクト「$BALL」は、つまりピッペンが1991年に初めてNBAで優勝した際に実際に使われた試合球をモチーフにしたもの。物理的なオブジェクトが、ブロックチェーン、世代、そしてコミュニティを超えて価値を持つことができるという賭けとなる。 ピッペンがビットコインに興味を持ち始めたのは約3年前だという。「ずっと興味はあったが、よく理解できていなかった」と振り返る。ビットコイン以外にも関心は持ってきたが、「ビットコインを信じている」からこそ大きく離れることはなかったと明かす。 「ほとんどの人はまだ暗号通貨を理解していない。かつて、人々はビットコインを信じていなかった。今、文化的な重みを持つ現実世界のオブジェクトという新たなカテゴリーが生まれており、それを牽引する存在が必要だ。私たちが構築しているのはまさにそれだ」 ピッペンは引退後も何かと話題を呼んでいる。