ダラス・マーベリックスのニコ・ハリソンGM(ジェネラルマネージャー)がメディア対応を行ない、2月にルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)をトレードしたことについて「後悔はない」と語った。 「私の仕事の一部は、今日だけでなく将来のためにマーベリックスにとって最善のことをすることだ。私が下す決定の中には支持を得ないものもあるだろう。それが私の仕事で、自分でそれを支持しなければいけないんだ」 また、ファンに向けてはトレードが正解だったと理解してもらえるまで多少時間がかかるものだと説明している。 「ダラスの美しいところは情熱的なファンベースがあることだ。私たちの目標を達成するためには、そのファンベースが必要だ。正直に言えば、私がここに来てから行なったすべてのトレードは、良いトレードと見なされていない。(理解してもらうには)時間がかかることもある。私がカイリー(アービング)をトレードした時、多くの懐疑的な目で見られ、ひどいトレードだと評価された。しかし、最終的には誰もが素晴らしいトレードであると同意した。(ダニエル)ギャフォードと(PJ)ワシントンの時も、『渡した対価が多すぎる。新たな選手は助けにならない』という感じだった。ただ、そのトレードが良かったという結果を早々に証明できた。だから、トレードが理解されるには少し時間がかかることが多いと思う」 そしてハリソンGMは、チームが成功を収めるためにはディフェンスが鍵となると説明。ドンチッチのトレードも、そうした哲学に則って行なわれたものであると語った。 「ディフェンスがチャンピオンシップを制するんだ。我々のチームはディフェンスに基づいて構築されている。今季のトレードはそれを確固たるものにするためだった」 その後記者から、昨季NBAファイナルに進出したドンチッチ中心のチームでは優勝争いができないと思っていたのか問われても、「もう一度言う。ディフェンスがチャンピオンシップを制する」と繰り返した。 なお『ESPN』によると、マーベリックスは昨季最後の20試合でリーグトップクラスのディフェンスを誇っていた。ボストン・セルティックスに敗れたNBAファイナルでは100ポゼッションあたり109.2点を許したが、これは昨季のレギュラーシーズンではリーグ2位に値するものだった。 その後もハリソンGMが行なった人事や自身の去就など様々な質問が投げかけられたが、「一度勝てば、あなたの考えも変わると思う」と、今後結果を残すことに自信をのぞかせた。 先日のダラス凱旋ではファンから熱狂的な歓迎を受けたドンチッチに対し、辛辣なブーイングを浴びたハリソンGM。結果を残すことで、評価を覆せるか。