フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のダリル・モーリー球団社長が、日本時間4月14日(現地13日)のシカゴ・ブルズ戦後にニック・ナースHC(ヘッドコーチ)と共同会見に臨んだ。モーリーは、「明らかに厳しいシーズンだった。期待していたようにはいかなかった」とプレイオフ進出を逃した今季を総括しつつ、今オフのさらなる戦力アップに自信をのぞかせた。 「このチームに心と魂を注いでいるファンには本当に申し訳なく思っている。ファンを失望させてしまった。オーナー陣は、ジョエル(エンビード)とタイリース(マクシー)を中心にチャンピオンシップを争えるロスターを構築するため、積極的に動くためのリソースを与えてくれた。そうした積極的な動きが最初うまくいかないこともあるが、我々は良い感触がある」 今季シクサーズが失速した大きな理由は主力の相次ぐケガだ。エンビードは19試合、ポール・ジョージは41試合、マクシーは52試合の出場にとどまった。3人が同時出場できたのは15試合、計300分未満でしかなかった。それでもモーリーは3人全員の健康状態について楽観的な見方を示し、来季は全員「100%」になると主張している。 一方でモーリーは、昨年夏のチーム作りにおいては間違いがあったと認めた。プレイオフを勝ち抜くために経験豊富なベテランを優先したが、レギュラーシーズンを乗り切るための準備が疎かになってしまったと自らの非を認めた。そこで来シーズンのロスターについては、若返りを目指すと明かした。 「すべてがうまくいけば、健康なジョエル、タイリース、ポールを中心に、より若く、よりダイナミックなロスターを擁することになる」 「キャリアの中で最も厳しいシーズンだった」と振り返ったモーリーだが、それだけにリベンジへの思いは強い。来季シクサーズは、再びイーストの上位争いに食い込むことができるか。