2024-25シーズンのNBAレギュラーシーズンも、各チーム2試合となった。MVPレースはシェイ・ギルシャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)とニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の一騎打ちと目される中、NBA取材歴25年以上を誇る『NBA.com』のショーン・パウエル記者が最終予想で1位に据えたのは――。 トップとなったのは、1位キープの形となったギルジャス・アレクサンダーだ。今季はここまで76試合に出場してリーグトップの32.7得点、5.0リバウンド、6.6アシスト、1.7スティール、フィールドゴール成功率51.9%をマーク。パウエル記者は「彼のチームはシーズンを通して圧倒的な強さを見せ、他のどのチームよりも多くの試合に勝った。明白な事実を無視する理由はない。ギルジャス・アレクサンダーをMVPとする最大の要因は勝利だ。ベストの選手と認められているヨキッチにわずかな差をつけるものである」と、リーグ最高勝率を誇るサンダーを牽引した活躍を評価した。 また、ギルジャス・アレクサンダーのプレイについても、「フィールドゴール成功率は、(51.9%と)ガードとしては異例の5割超えだ。ショットを強要することは滅多になく、スイートスポットに到達することに長けている。50点、40点、30点、20点の試合数でNBAトップだった。ディフェンスに関しては、オールディフェンシブチームの有力候補の1人だろう。リーグをリードするスコアラーが、このような攻守万能な例は数少ない」と分析している。 惜しくも2位となったのがヨキッチ。68試合に出場して平均29.8得点、12.8リバウンド、10.2アシスト、1.8スティール、フィールドゴール成功率57.5%、3ポイント成功率41.4%とその成績は見事の一言だが、ギルジャス・アレクサンダーの後塵を拝することになった。 パウエル記者は「ヨキッチは今季、得点(3位)、リバウンド(2位)、アシスト(2位)、スティール(2位タイ)でトップ3に入る見込みで、驚くべきことだ。平均トリプルダブルも達成し、今季リーグトップのトリプルダブル達成33回。そして3ポイント成功率でもトップ25に入るだろう。誰がそんなことできる?(答えは誰もいない)。ヨキッチは記憶に残るシーズンを送り、おそらくは歴代トップ10プレイヤーとしての切符を手にした。しかも彼はまだ30歳。彼が2024-25シーズンに残した功績に匹敵する選手が現れるとしたら、それはおそらく……ヨキッチ自身だろう」とつづっている。 残りのトップ5は、3位にヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、4位にジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、5位にドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)と並んだ。 また、6位がレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、7位がステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、8位がケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)、9位がカール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス)、10位がアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)となった。