日本時間4月10日(現地9日)、ロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチが、2月のトレード後初めてダラスで試合を行なった。ダラス・マーベリックスは選手紹介時、ドンチッチのトリビュート映像を放映。会場のファンの歓声も相まって、ドンチッチは目に涙を浮かべていた。 試合後、ドンチッチは古巣の演出に「あの映像の後、『この後試合するなんてあり得ない』って思ったよ。感情の波が押し寄せてきた」と振り返っている。 試合開始後もダラスファンの声援も受け続けたドンチッチは、序盤から得点を量産。結局今季最多タイの45点を叩き出し、レイカーズを112-97の勝利に導いた。試合終盤、ドンチッチがベンチに下がる際には、ダラスファンから「ルカ」コールを受けた。 レイカーズのJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は、冗談交じりに「50点を挙げると思っていたのにがっかりしたよ」と語りつつ、この場面を共有できたことに感慨を深めていた。 「グレッグ(セントジーンAC)が私に、『彼と一緒に、そして彼が選手たちと一緒にこれを経験することは、我々にとって素晴らしいこと』と言った。それがNBAチャンピオンシップを獲得したり、カンファレンス決勝に進出したりすることを意味するかって? それは分からないけど、みんなにとって素晴らしい瞬間だったよ」 なお、試合後にはトレード相手となったアンソニー・デイビスもドンチッチと言葉を交わした。 「2人とも不意のトレードに驚いた。でももう2か月前のこと。起きてしまったことはどうすることもできない。彼にはただ『良い試合だった』と言った。彼は素晴らしいプレイをしたからね。敬意を表したんだ」 今回、初のダラス凱旋を終えたことでひとつ区切りがついたかと問われたドンチッチは、「難しい質問だ。確かに少しはそう感じている。ただここで多くの時間を過ごしたから簡単ではない。素晴らしい瞬間もあったからね。それでも、(ダラスにいないということが)ますます自然になってきている。今は違うことに集中しないと」と、ダラスへの愛着はありつつも、ポストシーズンを見据えて気持ちを切り替えていることを明かした。