ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボはリーグを代表するスター選手で、今季も平均30.2得点を挙げている。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、アデトクンボが1970年代にプレイしていたら1試合250得点を挙げていただろうと表現したが、本人はこれに感謝しつつも、年代をまたぐ比較は拒んでいる。『AP通信』が伝えた。 ジェームズは日本時間3月27日(現地26日)にトークショー番組『The Pat McAfee Show』に出演した際、この半世紀でバスケットボールがどのように進化してきたかふれる中で、アデトクンボを例に挙げた。 「ヤニス・アデトクンボは1970年代なら1試合250得点だ。失礼に聞こえるかもしれないけど、マジさ」 30得点を記録した3月29日(同28日)のニューヨーク・ニックス戦後にジェームズの言葉について感想を求められたアデトクンボは、「250得点ではなく、275得点くらいだろう」とユーモアを交えて答えたが、すぐに笑って冗談だと語った。 「全然違う。今と当時を比べることはできない。素晴らしい誉め言葉だけど、時代を比較するのは好きじゃない」 アデトクンボは「リーグ屈指の選手からの賛辞。間違いなく最高の賛辞だし、感謝する」とジェームズに対して敬意を表した上で、自分の意見を述べている。 「フェアじゃない。もし、僕が1970年代にプレイしていたら、同じように練習し、プレイしていただろう。当時はそれしか知らなかったんだからね。ゲームは進化する。2020年代になって、もっと多くのことを知るようになった」 アデトクンボが1970年代にプレイしていたとしたら――。その結末は誰も知る由もない。