ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが、トークショー番組『The Pat McAfee Show』に出演し、幼少期からの憧れであるマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)について語った。現在の関係性について「良好」と語った一方で、まだ2人の間には距離があると認めた。 「僕たちは話さないんだ。自分がまだプレイしているからね。今は自分の仕事に集中しているんだ」 トークの中で、自身が現役を退いた後に親密な関係性が築かれる可能性があるかと問われると、「そう願っている」と語った。 番組でジェームズは、コービー・ブライアント(元レイカーズ)との関係性も明かした。現役中は競い合っていたため、「本当の意味での関係性はなかった」と明かしている。 「アメリカ代表では素晴らしい関係だった。2008年のチーム(北京五輪)も、2012年のチーム(ロンドン五輪)でもね。でも、僕たちの間には常に競争があった。僕はずっとイーストにいて、彼はウェスト。2009年に僕たちがオーランド(マジック)に敗れ、NBAファイナルで彼と対戦する機会がなかったとしてもね」 そうした状況が変わったのが、ブライアントが2016年に引退してからだ。2018年の夏にジェームズがフリーエージェントとしてレイカーズに加わると、さらに関係性が深まったという。 「その時、僕たちの関係は本当に、本当に良くなった。彼は僕を歓迎してくれた。『ロサンゼルスで何か必要なことがあれば俺に任せろ。お前はもうレイカーで、家族だ』って電話をくれたんだ。そして僕たちは何度も話した。もちろん、みんなも彼がたくさん試合に来ているのを見たと思う。そして、フィラデルフィアで僕が彼の通算得点記録を抜いた時、彼は『ゲームを超越し続けろ。続けるんだ』ってツイートしてくれた。って。あれは僕にとって本当に大きな意味があったんだ」 なお、ジェームズとジョーダンはクリーブランドで開催された2022年のNBAオールスターゲームのハーフタイムで、リーグ75周年記念チームが表彰された際に抱擁を交わしている。2人が互いにリスペクトしあっているからこそであるが、それでもジェームズは自分が現役を続け、ジョーダンと比較されるような実績を積み重ね続ける限り、これまでの関係性は変わらないと考えているようだ。 「MJは最も強烈な競争者の1人。僕が現役を終え、僕が23番を着て走り回っているのを彼が見なくて済むようになり、僕の名前が挙がるたびに彼の名前と一緒に言及されなくなるまでは今のままかな」 いつかジェームズが引退した時、2人はどのような言葉を交わすのだろうか。