New York Timesのマーク・スタイン記者のリポートによると、ボストン・セルティックスをはじめとする複数のチームがケンバ・ウォーカー獲得に動いているようだ。ウォーカー自身は、最優先はあくまでもシャーロット・ホーネッツであり、必要な戦力を揃えてくれるのならばスーパーMAX契約よりも安い金額で再契約してもよい、と発言している。 Charlotte Observerのリック・ボンネル記者は、ホーネッツがウォーカーをキープできる可能性について、以下のようにまとめている。 「ホーネッツは、他のチームより良い条件をウォーカーに提示できる。彼らはウォーカーに5年2億2100万ドル(約242億円)の契約を提示できるが、他のチームは最大で4年1億4000万ドル(約154億円)までしか提示できないのだ。 しかし、ここで問題になるのがNBAの贅沢税制度だ。ホーネッツは、来シーズンの契約済みサラリーが既に9800万ドル(約108億円)に達している。この総額にはルーキーのPJ・ワシントンのサラリーも含まれているが、今のところ無保証契約になっているドウェイン・ベーコンとウィリー・エルナンゴメスらの各300万ドル(約3億3000万円)のサラリーは含まれていない。さらにホーネッツでは、昨シーズンのローテーション選手だったジェレミー・ラムとフランク・カミンスキーも今夏にフリーエージェントになる。 以上の状況を踏まえると、ウォーカーにマックス契約を支払うことでホーネッツのサラリー総額はおよそ1億3200万ドル(約145億円)に達してしまうのだ。 ミッチ・カプチャックGM(ゼネラルマネージャー)は、ホーネッツが贅沢税を払うつもりがないことを何度も強調している。おそらくカプチャックGMは、ベテラン選手のトレードや解雇によってサラリーの長期分割制度を利用するだろう。現在、ホーネッツには、マービン・ウィリアムズ、マイケル・キッド・ギルクリスト、ビスマック・ビヨンボといったベテラン選手が在籍しており、彼ら全員がそれぞれ1300万ドル(約14億円)以上のサラリーを受け取っている」 ホーネッツのオーナーのマイケル・ジョーダン氏も、チームが贅沢税を払うことは望んでいない。しかし、その一方で、チームが再びプレイオフに進出することも望んでいる。ウォーカーが入団して以降、ホーネッツは3度プレイオフに進出しているが(2010年、2014年、2016年)、いずれのプレイオフでも2勝以上したことがない。