今季ウェストをリードするオクラホマシティ・サンダーの大黒柱と言えば、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー（以下SGA）だ。昨季はMVP投票で2位になるなど、今や押しも押されもせぬスーパースターの1人と言えるだろう。 一方で、昨年末のクリスマスゲームではレブロン・ジェームズを擁するロサンゼルス・レイカーズとステフィン・カリーが在籍するゴールデンステイト・ウォリアーズの一戦がアメリカでは最も視聴率が高かった。ライトファンはジェームズやカリーと言ったすでに確立されたスターを求めているとも言える。今のSGAはカジュアルなファンに対して認知を広げている段階なのかもしれない。 決して大都市ではないフランチャイズでプレイするSGAに、『The Athletic』のジェイソン・ロイド記者がスター選手にとってマーケットの規模は大事なのか尋ねている。 「自分の事しか言えないけど、僕はオクラホマシティが大好きだ。オクラホマシティにいない自分なんて想像できないよ。今いる場所が快適なんだ。組織や自分のまわりにいる人たちが好きで、それが重要なこと。毎日笑顔で仕事に行っている。個人的にはマーケットの規模は重要じゃない。お金もある程度あればいい。自分が高いレベルでやっていることを楽しんでいられる限り、それを一緒にやっている人たちを愛するよ」 なお、SGAは次の契約でスーパーMAXを結ぶ資格を得ている。メディアの状況や選手のプロモーション方法などが進化した今、こうした巨額契約を手にするために大都市のチームへ移る必要はないのだ。そのようななかで、SGAは自分の価値を高める手段が勝利であると分かっているに違いない。また、チームも長期的に勝てるチーム作りを行なっており、結果も残している。SGAとしてはオクラホマシティを離れる理由が見つからないと言ったところなのだろう。