『NBA Rakuten』は日本時間10月12日(金)午前9時から、ミネソタ・リンクス(30勝10敗/リーグ2位)とニューヨーク・リバティ(32勝8敗/同1位)による、WNBAファイナルの第1戦を配信する。
球団史上初優勝を狙うリバティは、第1シードの前評判通りプレイオフでも危なげない戦いぶりで、2年連続5回目のWNBAファイナル進出を果たした。対する第2シードのリンクスは、最終第5戦までもつれたコネティカット・サンとの準決勝を3勝2敗で辛勝。2017年以来7回目のファイナル出場で、WNBA史上最多となる5回目の優勝を目指す。 頂上決戦で激突する2チームは、当然ながら攻守ともにハイレベルだ。オフェンシブ・レーティングではリバティが1位(107.0)で、リンクスが4位(102.8)。ディフェンシブ・レーティングもリバティが3位(95.3)で、リンクスが2位(94.8)と互いにチームとしての完成度が光る。
そんな中、勝敗を分ける要素の一つになるのが、3ポイントだ。リンクスがレギュラーシーズンでリーグトップの3ポイント成功率(38%)を記録したのに対し、リバティは平均成功数(10.1)だが成功率(34.9%)で差をつけられている。レギュラーシーズンでリバティは8敗を記録したが、そのうちの7試合で3ポイントの成功数が10本以下だった。長距離砲の出来が結果に直結していただけに、試合の流れを変える点として注視したい。
リンクスの中心は、今季の最優秀守備選手賞に輝いたナフィーサ・コリアーだ。MVP投票でも2位に入るなどWNBA屈指の2ウェイプレイヤーとして知られ、プレイオフの7試合で平均27.1点、9.6リバウンド、2ブロック、FG成功率54.6%、3ポイント成功率45%と攻守で大活躍。また、WNBAプレイオフでは初となる3試合連続での25点、10リバウンド超えを達成しており、プレイオフ以降、最も勢いに乗っている選手と言っても過言ではないだろう。 今季リバティ相手に唯一3勝1敗と勝ち越したリンクス有利の声もあるが、「レギュラーシーズンの成績は関係ない」とコリアーは相性の良さにも気を緩めていない。自身初のファイナルでどのような活躍を見せるのか注目だ。
対するリバティはWNBAファイナル4回目の出場となるブリアナ・スチュワートに期待がかかる。シアトル・ストーム時代に優勝、ファイナルMVPをそれぞれ2度勝ち取るなど、ファイナルでは通算10試合で平均22.7点と、大舞台での経験は十分だ。優勝請負人としてリバティに移籍した昨季は、惜しくもファイナルで敗戦。「去年もファイナルに行ったけど負けて終わった。絶対取りに行く」と、1年前の悔しさを胸に闘争心を燃やしている。 シリーズの趨勢を左右する大事な第1戦を制するのは果たして。