『NBA Rakuten』は日本時間10月5日(土)午前10時30分から、WNBAプレイオフ準決勝のニューヨーク・リバティ(第1シード)対ラスベガス・エーシズ(第3シード)の第3戦を配信する。 昨年のWNBAファイナルの再戦ということもあり、事実上の頂上決戦と言っても過言ではない両チームの対戦。WNBAのプレイオフは準決勝以降、3戦先勝のシリーズとなるが、ここまではリバティが2連勝でファイナル進出に王手と一方的な展開になっている。
そんなリバティを牽引するのは、チーム生え抜きの司令塔サブリナ・イオネスクだ。昨季のリベンジに燃える26歳は、今プレイオフ4試合でチームトップの平均24.5点、FG成功率52.2%、3ポイント成功率42.4%と絶好調。プレイオフ直前の7試合は平均12.3点、FG成功率30.1%、3ポイント成功率30.2%と失速ぶりが心配されたが、大舞台にしっかり照準を合わせてきた。
2連勝で圧倒的に有利な状況にあるものの、「2連勝はいい気分だけど、まだ何も勝っていない。ホームコートでやるべきことをやっただけ」とイオネスクに油断はない。第1戦終了後の会見では、「やり残したことがある」と語るなど、このシリーズには並々ならぬ思いがあるが、因縁の相手に引導を渡して悲願の優勝に一歩近づけるか。
WNBAの歴史を振り返っても、プレイオフで2連敗からシリーズに勝利した例は過去に1度もない。奇跡を起こすしかなくなったエーシズは、今季自身3度目のMVPを獲得したエイジャ・ウィルソンの奮起が不可欠だ。レギュラーシーズンでは11試合で30点以上、2試合で40点以上を記録して得点王(平均26.9点)になるも、プレイオフでは4試合で平均22.5点とやや物足りない結果になっている。
その要因として挙げられるのが、フリースロー試投数の低下だ。レギュラーシーズンではリーグトップの平均7.2本を放ったが、プレイオフでは平均3.8本と大きく減少。持ち味のドライブを制限され、その爆発力が影を落としている。ホームに戻る第3戦で反撃の狼煙を上げるためにも、王者としての意地を見せたいところだ。 王者エーシズが踏みとどまるのか、それともリバティが勢いのままに勝ち上がるのか。激闘必至の一戦をチェックしよう。