今夏に解禁されるFA(フリーエージェント)市場の目玉選手の一人であるアービングの移籍先について、様々な憶測が飛び交っている。 「カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)はケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と共にニューヨーク・ニックスに入団するのか?」 「レブロン・ジェイムスと和解し、あのコビー・ブライアントからも猛烈なアプローチを受けていることを踏まえると、レイカーズ移籍説もありえるのではないだろうか。」 「アービングは自分がフランチャイズ(球団)の顔としてプレーしたいと思っている。彼はボストンに残るだろう。」 過去数ヶ月間にわたり、デュラントとのニックス移籍説が有力視されてきたアービングは、キャバリアーズ時代の無礼をジェームスに謝罪したと報道されるとレイカーズ移籍説が浮上し、ニュージャージー州に家を購入したと報道されるとブルックリン・ネッツ説が浮上していた。 そして、現在最も有力なのはネッツ移籍説だという。 ESPNのスティーブン・A・スミス記者は今月4日に、自身がホストを務める「First Take」にて以下の通り述べている。 「ここ数時間の間に、私はアービングがネッツ入団の意思表示をしていると聞いている。彼が行くのはニックスではなく、ネッツだろう。」 スミス氏はアービングから直接聞いた訳ではないと述べた上で、彼の移籍先としてネッツが最有力であると報じた。 また、スミス氏はアービングとのニックス移籍説が報じられていたデュラントに関して、ニックスへの移籍かウォリアーズ残留の2択であると予想している。そして、デュラントがニックスに移籍する場合は、彼がアービングをニックスに勧誘するだろうとも語っていた。 一方、クリーブランド・キャバリアーズにトレードを要求したアービングは、2017年からセルティックスに在籍しており、契約最終年となる来季を前にプレーヤーオプションを放棄してFAとなることが確実視されている。 ディフェンス面やリーダーとしては疑問が残るアービングだが、オフェンス面での破壊力は言わずと知れたスーパースター級のアービング。彼は今シーズンに平均23.8ポイント、6.9アシスト、5.0リバウンド、シュート成功率48.7%、そしてスリーポイントシュート成功率40.1%をマークしている。 今夏のFA市場でデュラントやカワイ・レナード(ラプターズ)に次ぐキーパーソンのアービングには選択肢が多い。 アービングがどこに移籍し、リーグ全体がどのように変化するかに注目だ。 文:ビタラフ アドル