今オフにフリーエージェントとなるユタ・ジャズのポイントガード、リッキー・ルビオは、ジャズの今夏におけるロスター計画に自身が含まれていないことを明らかにしている。 「自分は今夏の優先事項ではないとジャズから報告を受けた」と出身国であるスペインのテレビ番組で語ったルビオは、今シーズン終了後に尋ねられた今オフの選択について漠然とした回答をしていた。 ヒューストン・ロケッツとのプレーオフ第1ラウンドに敗れ、ジャズでのシーズンを終えたルビオは4月末、「The Salt Lake Tribune」の質問に下記の通り回答している。 「シーズンが終わり、フリーエージェントを控える今、自分が何処に行きたいか、また、何処に行けるかを考え始めているよ。今回、最も重要視しているのは僕にとってベストな環境で幸せにプレーすること。良いコーチやチームメートと共に自分のパフォーマンスが最大限に発揮できる最高の環境を求めている。」 ジャズで幸せにプレーが出来ているかについては一切触れていないルビオ。しかし、ルビオが残したコメントを踏まえると、ジャズに自分の居場所が無くなることを薄々と感じていたのではないだろうか。 今シーズン、平均12.7ポイント、3.6リバウンド、6.1アシスト、シュート成功率40.4%を記録したルビオは、プレーオフでは平均15.4ポイントをマークし、平均得点数においてはドノバン・ミッチェルに次ぐチーム全体2位を記録。しかし、ルビオは好調な時と不調な時の差が激しいことやスリーポイントシュートの効率の悪さ(成功率31.1%)が懸念されていた。 一方、スリーポイントシュート成功数はリーグ全体9位の平均12.1本、そして成功率は全体同率10位の35.6%を記録しているジャズには、チーム1のスコアラーであるミッチェル以外の選択肢がない。 ジャズの総合力はレギュラーシーズンでは機能するものの、同じチームと最大7試合を戦うプレーオフ・シリーズにおいては欠点が生まれてしまう。相手チームは、トップスコアラーであるミッチェルを集中的に抑え込むことから、ジャズには得点を量産できる第2の選手が必要となるからだ。 ジャズには、マイク・コンリーを放出したがっているメンフィス・グリズリーズとのトレードによるコンリー獲得や、今オフに制限つきフリーエージェントとなるミルウォーキー・バックスのマルコム・ブログドン獲得の噂が流れている。 ジャズにとっては、ルビオの代わりにコンリーやブログドンを起用することはポイントガードのアップグレードになるだろう。一方で、そうなった場合にルビオがどのチームと契約を結ぶか気になるところだ。 文:ビタラフ アドル