シャーロット・ホーネッツのエースであり、3年連続でNBAオールスターに選出されているスーパースターのケンバ・ウォーカーが来日し、5月31日に渋谷ストリームホールで開催された『NBA FINALS 2019 PUBLIC VIEWING PARTY with Kemba Walker presented by Rakuten TV』の会場で篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)、比江島慎(栃木ブレックス)と共に記者会見を行った。 ー 8年目のシーズンを終えた感想は? 素晴らしいシーズンでした。NBAオールスター出場など沢山の良いことがありましたが、特にオールNBAサードチームに選ばれたことが個人的には驚きでした。ですが、オールNBAチームに選ばれるために今まで頑張ってきたので、今回の選出は嬉しかったです。 ー 来シーズンの目標は? とにかくプレイオフに進出することです。 ー オフの過ごし方は? リラックスして自分の時間を楽しんでいます。また、今シーズンは自分にとって良いシーズンだったので、この1年を振り返ったりもしています。 ー 初めて訪れた日本の印象は? これが初めての来日で、まだ買い物しかしていませんし、これからの予定も決まっていませんが、可能な限り観光をして、この街の文化を吸収したいと思っています。まだ1日しか過ごしていませんが、日本のことは気に入っていますし、滞在を楽しんでいます。 ー NBAファイナルで対戦するゴールデンステイト・ウォリアーズとトロント・ラプターズについての見解を教えてください。 どちらも素晴らしいチームです。 ラプターズとはシーズン中に何度も対戦しました。彼らの長所はNBAでも1、2を争うほどの素晴らしいディフェンスです。 ディフェンディング・チャンピオンのウォリアーズには沢山のタレントが揃っています。ケビン・デュラントは怪我をしていますが、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソンらリーグでも屈指の選手が揃っているうえに、控え選手も充実しています。
ー あなたはアメリカ代表の選考メンバーに入っています。もしFIBAワールドカップに出場することになったら、どんなことを期待しますか? もしアメリカ代表に選ばれたら、それはとても光栄なことだと思います 。自分にとって初の選出になりますしね。私は色々な国のチームと戦うのが好きなので、日本代表チームと戦うことも楽しみにしています。 ー 今年のNBAドラフトにエントリーした八村塁選手の印象は? 大学のバスケットボールを観るのが好きなので、八村塁選手がいたゴンザガ大の試合もよく観ました。彼はサイズがあって動けるので、きっとNBAにも適応できると思います。彼がNBAでプレーするのを楽しみにしています。 ー NBAを目指す日本の選手たちへのメッセージをお願いします。 世界最高峰のリーグでトップレベルの選手たちと毎日対戦し、より良いプレイヤーになるために日々努力を重ねるのは大変なことです。ですが、それができるようになれば全てが楽しくなります。競争心の強い選手なら、NBAでも十分にやっていけるはずです。 ー あなたはバスケットボール選手としては小柄な部類に入りますが、大学時代にコネチカット大をNCAAチャンピオンに導き、NBAに入って以降も自らの力を証明し続けてオールスター選手へと進化を遂げました。小柄な選手がNBAで活躍するためには、どのようなスキルとメンタルが必要なのでしょうか? 小柄な選手は、人一倍自分の技術を磨かなければいけません。他の誰よりも努力することが重要です。ビッグマン相手に簡単に点を取ることはできませんから、彼らのディフェンスをかいくぐって得点を決めるスキルを中心にトレーニングを重ねることが必要です。 メンタルの部分では、タフでいることが何よりも重要です。ビッグマンが相手だと得点を決めることもディフェンスをすることも困難になります。ビッグマンはすぐにミスマッチを狙ってきますから、小柄な選手はとにかくタフな精神を持たないといけません。 ー NBAファイナルの勝者と、ファイナルMVPを受賞する選手、そして、このシリーズの鍵になる選手を教えてください。 「何勝何敗で勝負が決まる」ということは断言できませんが、優勝経験の差でウォリアーズが有利だと思います。ただ、ラプターズにも優勝経験があるカワイ・レナードらがいるので侮れません。ファイナルMVPはステフィン・カリーで、鍵になる選手はレナードとクレイ・トンプソンだと思います。 ー 日本代表チームが世界で戦うために必要なことは? ロスターに良い選手を揃えることがまず重要です。それには沢山の時間を要するかもしれませんが、どんな選手も年々上手くなっていくので、彼らが常に努力を重ねていくことが大切だと思います。