来シーズンに30歳を迎えるフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジミー・バトラーは、今オフにFA市場へ出ることとなっており、彼の次の契約先に注目が集まっている。 先日、バトラーがインスタグラムに上げたシクサーズへの別れのメッセージとも取れる投稿や、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームスとの密会の噂を報じられたことを受けて、多くがバトラーは他チームと契約を結ぶことを予想している。 カイリー・アービング(セルティックス)、ケビン・デュラント(ウォーリアーズ)、カワイ・レナード(ラプターズ)らスーパースター選手の獲得を目論んでいることが噂されているレイカーズだが、情報筋によるとデュラントとレナードはレイカーズに興味を示していないという。アービングが有力な候補と噂される中、もしレイカーズがアービングを獲得できなかった場合に、レイカーズがバトラーにマックス契約を提示するか否かの議論が繰り広げられているようだ。 ハードなプレースタイルで有名なバトラー。そのプレースタイルが故に体への負担も大きいバトラーは、怪我に悩まされることが多く、シーズンを通して70試合以上をプレーしたのは過去6年間で1シーズンのみとなっている。 ロサンゼルス・タイムズのアラシ・マーカジ記者は、「The Herd with Colin Cowherd」に出演した際に、大市場であるロサンゼルスに興味をしめしているバトラーはレイカーズにマックス契約をオファーされれば喜んでレイカーズと契約するだろうと言及した。 一方で、バトラーには選択肢が他にもある。バトラーを手放したくないシクサーズは、彼に5年1億9000万ドル(約208億円)で契約延長のオファーを提示することが予想されている。 過去2年間に2回トレードされているバトラー。今年のプレーオフ、コート上ではボールハンドラーとしての存在感を発揮し、コート外ではリーダーとしてシクサーズを牽引したことから、多くの者はフィラデルフィアがバトラーの新しいホームとして定着しつつあると感じていた。 バトラーが最終的にどこのチームと契約を結ぶかは7月にならないと分からない。しかし、レイカーズがバトラーにマックス契約をオファーしたとしても4年1億4100万ドル(約154億円)となり、シクサーズから得られる条件と比べると金額面での魅力は薄い。また、怪我に悩まされる30歳の選手にとって、1年多く確約される契約の方が魅力的であることに間違いはない。 もしバトラーがシクサーズやレイカーズから前述した通りのオファーを受けたとして、客観的に見て条件がいいのはシクサーズだが、後は彼の気持ち次第だろう。今夏のバトラーの決断に目が離せない。 文:ビタラフ アドル