2017年のオフに、クリーブランド・キャバリアーズがカイリー・アービングを放出し、ボストン・セルティックスから将来の1巡目指名権、アイザイア・トーマス、アンテ・ジジッチ、ジェイ・クラウダーらを獲得したトレードは、キャバリアーズにとって大成功だったようだ。 キャバリアーズのオーナーのダン・ギルバート氏がアービングのトレードについて語った内容が、現地5月22日のCleveland Plain Dealerに掲載された。このコメントの中で、ギルバート氏は、アービング自身がトレードを希望していたことや、彼のエージェントが「もしトレードされなかったら、きっと彼は膝の手術に踏み切るだろう」という揺さぶりをかけてきたことを明かした。その時の状況を振り返って、ギルバート氏は「あのトレードは球団にとって最善の策だった」と判断したようだ。 「我々は、何の見返りもなく全てを失うかもしれなかった。あの時にコビー・アルトマンGM(ゼネラルマネージャー)が下した決断は、我々にとって大正解だったんだ」 ギルバート氏は「アービングは、完全フリーエージェントになる今夏にセルティックスを去るだろう」と予想している。 アービングは、セルティックスでのここまでの2シーズンで1試合平均24.1得点、61アシスト、4.4リバウンドを記録し、NBAオールスターにも2年連続で出場している。彼は2018年のプレイオフは怪我により全休したが、今年のプレイオフではセルティックスの中心選手としてプレーし、カンファレンス・セミファイナルまで進んだ。 キャバリアーズは、アービングのトレードで獲得した1巡目指名権(ブルックリン・ネッツ経由)でコリン・セクストンを指名した。セクストンは2018-19シーズンのオール・ルーキー・セカンドチームに選出されている。ジジッチは、今シーズンはキャバリアーズの控えセンターとして及第点の活躍を見せた。クラウダーとトーマスは、アービングのトレードからしばらくして再び他のチームにトレードされた。(クラウダーはユタ・ジャズへ、トーマスはロサンゼルス・レイカーズを経て現在はデンバー・ナゲッツに移籍している)